スーパーで買ってきたプチトマトたくさん入っているけど、甘いものもあればイマイチなものもあって、当たり外れがありますよね。
甘いトマトの見極め方を検索すると、
赤みが強い方が甘い?
小粒の方が甘い?
ヘタと反対側のお尻がしっかりしている方が甘い?などなど
いろいろな方法が紹介されていますが、原理がはっきりしておらず釈然としません。
果実の甘さとは何か?
物理的に理にかなった甘さを見極める方法を紹介したいと思います。
実際に試して実食して効果を実感しましたので、
自信をもって紹介します。
物理的に甘い果実を見極める方法
今回ご紹介する方法は、
プチトマトやブドウ、サクランボなど
たくさんの果実の中で、どれが一番甘い果実かを見極める方法です。
それではご紹介します。
結論
水に果実を入れるだけで甘い果実かどうか判別できます。
沈んでいる果実は甘く、浮かんでいる果実は甘くありません。
もし、多くの果実が沈んでいる場合は、水に塩もしくは砂糖を少しづつ入れて溶かしていきます。
そうすると、今まで沈んでいた果実の中で浮いてくるものが出てきます。浮いてきた果実を取り除いて、最後まで沈んでいる果実を探します。
最後まで浮かばずに沈んでいた果実が一番甘い果実なのです。
果実の甘さとは
果実の甘さは糖度計という機械で測定できます。
テレビなどで糖度計にメロンやオレンジの果汁を入れて測定しているシーンを見たことがあるのではないでしょうか?
糖度計で測定している糖度とは?どのような原理で甘さを測定しているかご存じでしょうか?
糖度とは
糖度計は人が感じる甘さ自体を計測しているわけではありません。
糖度計は果汁の光の屈折率を調べているのです。
光は水に入ると少し傾きます。この現象を光の屈折といいます。
水を入れたコップに花を生けると水中の枝が曲がって見えた経験があると思います。
そして果汁の甘さの元となっているショ糖などが水に溶けるとただの水よりも光の屈折が大きくなります。
この光の傾きの程度を屈折率といい、屈折率はショ糖が多く溶けているほど大きくなりますので、果実の屈折率を測定することでおおよその甘さを測定しているのです。
しかし、糖度計では原理上、果汁が必要になので、果実を切ったりする必要があります。
買ってきたプチトマトで一番甘いトマトを調べるために全てのトマトを切っていたのでは意味がありません。
なぜ?水に浮かぶものと沈むもので甘い果実を見極められるのか?
果実が水に浮かぶということは、水の比重より果実の比重が小さいことを示しています。
反対に水に沈むということは、水の比重よりも果実の比重が大きいことを示しています。
比重とは
比重について簡単に解説します。
比重とは、「同じ体積における重さ」のことです。
水を例に説明すると、1L(リットル)とかコップ1杯などで表現する水の量こそが体積であり、重さとは1kg(キログラム)などで表現するモノの重さのことです。
水1Lの重さは約1kgです(温度で若干変化しますが。。)
比重は単位体積あたりの重さなので、重さを体積で割ってやると計算できます。
水の比重=1kg/1L
=1kg/L となります。
水の比重は1です。
なぜ?水に沈む果実が甘いのか?
水に果実をいれると水の比重よりも小さい果実は浮かび、反対に水の比重よりも大きい果実は沈んでしまいます。
果実の甘さは、果実に含まれるショ糖などの糖類の量で決まります。
糖類は水よりも比重が大きいので、果実に糖類が多く含まれれば含まれるほど、果実の比重が高くなるのです。
だから、糖類を多く含んでいる果実は甘く、比重も大きくなるため水に沈むのです。
なぜ?砂糖や塩を入れるのか?
水の比重は約1kg/Lですが、砂糖や塩を水に溶かすと、
水の比重は大きくなります。
普通の水よりの比重が大きい果実たちを更に見極めるためには、水の比重を少しずつ大きくしてゆく必要があるので、砂糖や塩を少しずつ入れて、浮いてくる果実と沈んでいる果実を選別しているのです。
まとめ
①水にミニトマトを入れて沈んだミニトマトが甘い!
②その水に砂糖(または塩)を少しづつ入れて溶かして、最後まで沈んだままのミニトマトが一番甘い。
コメント