5分でわかる! 新人技術者・理系学生のための「プラスチック合成」超入門!

「プラスチックって、どうやって作るの?」
化学式でゴリゴリ説明されると、うんざりしてしまいますよね。

走る園児
走る園児

この記事では、

4つの代表的なプラスチックの合成方法について、

図やたとえ話を使いながら、楽しく・わかりやすく解説します!


プラスチックの合成って?

まず、基本から。

プラスチックは、モノマー(小さな分子)をつなげてできる高分子(ポリマー)です。
この「つなげ方」によって、性質も名前も変わってくるのです。

代表的なつなげ方は次の4つです!


① 縮合重合(しゅくごうじゅうごう)

特徴

  • 同じモノマー同士が反応して、副生成物を出しながらつながる

  • 例えるなら、粘土をくっつけていくけど、余った水分がポタポタ落ちるイメージ

ポイント

  • 強くて丈夫なプラスチックが作れる

  • 水やメタノールなどの副生成物が必ず発生


② 付加重合(ふかじゅうごう)

特徴

  • 二重結合をもつモノマーが「カチッ、カチッ」と次々に連結していく

  • 例えるなら、レゴブロックを次々にくっつけていく感じ!

ポイント

  • 副生成物なし!超シンプル!

  • 日常でよく見るプラスチックは、ほとんどこれで作られている


③ 共重合(きょうじゅうごう)

特徴

  • 異なるモノマーをミックスして、性質の“いいとこ取り”

  • 例えるなら、紅茶とレモンの「レモンティー」!

ポイント

  • 「硬さ+柔らかさ」「透明性+耐熱性」など、バランスの良い素材が作れる

  • ただし、モノマーの相性を考えるのがちょっと難しい…


④ 開環重合(かいかんじゅうごう)

特徴

  • 輪っか状のモノマーが“パカッ”と開いて、鎖のようにつながる

  • 例えるなら、指輪を広げて鎖状に繋いでネックレスにするような感じ

ポイント

  • 環状分子を使うので、ちょっとユニークな構造のプラスチックが作れる

  • 生分解性プラスチックにもよく使われる合成方法


まとめ:合成法ごとの特徴を整理!

合成法副生成物特徴
縮合重合あり(水など)ナイロン、PET副生成物がでる
付加重合なしポリエチレン、PVCシンプル、汎用性高い
共重合組み合わせ次第ABS、SBS機能の調整ができる
開環重合なし or 少PLA、ポリカ構造がユニーク、生分解性も

おわりに:どの合成法が一番いいの?

実は、「どれが一番優れている」というものではありません。
使う目的や材料の特性に合わせて、ベストな合成方法が選ばれているのです。

走る園児
走る園児

次にプラスチック製品を手に取ったら、
「これはどんな風に作られてるんだろう?」
とちょっと想像してみてください。

化学が少しだけ身近に感じられるかもしれません!


次におすすめの記事


 

コメント

タイトルとURLをコピーしました