温度ヒューズは可溶合金型とペレット型の2種類あります。

可溶金属型の温度ヒューズ
可溶合金型の温度ヒューズは左右対称の形状をしているので、
方向を気にせずに取り付けることができます。
しかし、ペレット型の温度ヒューズは片側だけが先細りの形状をしており、
左右非対称です。

ペレット型の温度ヒューズ
ペレット型の温度ヒューズを取り付ける際、
取り付け方向に悩まれた方も多いのではないでしょうか?

今回は、このような左右非対称の形状をしているペレット型の
温度ヒューズを取り付ける方向について解説したいと思います。
ペレット型の温度ヒューズの取り付け方向は?
理想的な温度ヒューズの取り付け方向は、温度ヒューズ全体を均等に熱が伝わるように取り付けるのが最も良いです。

温度ヒューズ全体に熱が均等に伝わるのが理想
しかし、実際はそんなに都合の良い場所があることは少なく、狭く限られた場所に温度ヒューズを取り付けざるを得ない場合がほとんどです。
そのような狭く限られた場所でペレット型の温度ヒューズを取り付ける場合、
尖った方か?それとも平たい方か?どちらかを熱源に近づけて取り付ける必要があります。

熱源に近づけるのは尖った方でしょうか?
それとも平たい方でしょうか?
正解は!

尖った方を、
熱源に向けて取り付けるのが正解です
反対に平たい方を熱源に向けた取り付けはダメです。
なぜ?尖った方を熱源に向けて取り付けるのか?
尖った方には感温ペレットが無く、平たい方に感温ペレットが収まっているからです。
感温ペレットは作動温度以上になると一気に溶けて液体になるように作られていますが、作動温度以下でも温度が高いほど少しずつ感温ペレットは溶けるのです。
だから、機器が正常な時は感温ペレットは出来るだけ低い温度になるように温度ヒューズを取り付けることが重要です。
もし、常に感温ペレットが高い温度に晒されると少しづつ溶けて、最終的には接点が開いてしまい温度ヒューズとして使用できなくなります。
このような理由から、熱源に近い位置には温度ヒューズの尖った方を向けて取り付けましょう。
まとめ
・温度ヒューズ(ペレット型)は左右同じではなく向きがある。
均等に熱が伝わる位置に取り付け不可の場合には、熱源の近くは尖った方を向けて取り付けよう。

いかがでしたか?
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