「プラスチックって、どうやって作るの?」
化学式でゴリゴリ説明されると、うんざりしてしまいますよね。
この記事では、
4つの代表的なプラスチックの合成方法について、
図やたとえ話を使いながら、楽しく・わかりやすく解説します!
プラスチックの合成って?
まず、基本から。
プラスチックは、モノマー(小さな分子)をつなげてできる高分子(ポリマー)です。
この「つなげ方」によって、性質も名前も変わってくるのです。
代表的なつなげ方は次の4つです!
① 縮合重合(しゅくごうじゅうごう)
特徴
同じモノマー同士が反応して、副生成物を出しながらつながる
例えるなら、粘土をくっつけていくけど、余った水分がポタポタ落ちるイメージ
ポイント
強くて丈夫なプラスチックが作れる
水やメタノールなどの副生成物が必ず発生
② 付加重合(ふかじゅうごう)
特徴
二重結合をもつモノマーが「カチッ、カチッ」と次々に連結していく
例えるなら、レゴブロックを次々にくっつけていく感じ!
ポイント
副生成物なし!超シンプル!
日常でよく見るプラスチックは、ほとんどこれで作られている
③ 共重合(きょうじゅうごう)
特徴
異なるモノマーをミックスして、性質の“いいとこ取り”
例えるなら、紅茶とレモンの「レモンティー」!
ポイント
「硬さ+柔らかさ」「透明性+耐熱性」など、バランスの良い素材が作れる
ただし、モノマーの相性を考えるのがちょっと難しい…
④ 開環重合(かいかんじゅうごう)
特徴
輪っか状のモノマーが“パカッ”と開いて、鎖のようにつながる
例えるなら、指輪を広げて鎖状に繋いでネックレスにするような感じ
ポイント
環状分子を使うので、ちょっとユニークな構造のプラスチックが作れる
生分解性プラスチックにもよく使われる合成方法
まとめ:合成法ごとの特徴を整理!
合成法 | 副生成物 | 例 | 特徴 |
---|---|---|---|
縮合重合 | あり(水など) | ナイロン、PET | 副生成物がでる |
付加重合 | なし | ポリエチレン、PVC | シンプル、汎用性高い |
共重合 | 組み合わせ次第 | ABS、SBS | 機能の調整ができる |
開環重合 | なし or 少 | PLA、ポリカ | 構造がユニーク、生分解性も |
おわりに:どの合成法が一番いいの?
実は、「どれが一番優れている」というものではありません。
使う目的や材料の特性に合わせて、ベストな合成方法が選ばれているのです。
次にプラスチック製品を手に取ったら、
「これはどんな風に作られてるんだろう?」
とちょっと想像してみてください。
化学が少しだけ身近に感じられるかもしれません!
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