はんだ付けの現場でよく聞く「フラックス」
でも、名前は知っていても「実際に何をしているのか」は、なんとなくしか分からない……という人も多いのではないでしょうか?
実はフラックスは、はんだ付けを成功させるための“縁の下の力持ち”なんです。
今回はそんなフラックの働きを、できるだけわかりやすく、理系学生や新人技術者の目線で解説していきます。
走る園児
今回はフラックスを解説するね
フラックスとは?
フラックス(Flux)とは、はんだ付けの際に使う化学的な補助剤です。
はんだが金属表面にしっかり濡れ広がる(=ぬれ性が良くなる)ように、
金属表面の酸化膜を除去するのが主な目的です。
金属表面は空気中で酸化していて、そのままでははんだがうまくくっつきません。
フラックスはこの酸化膜を取り除き、さらに新たな酸化を防ぐことで、きれいなはんだ接合を助けてくれます。
フラックスの種類と成分
走る園児
フラックスといっても様々な種類があり、
これらフラックスの成分は異なっているよ。
下表を参考にしてね
〇:含まれる ×:含まれない
走る園児
樹脂と活性剤はすべてのフラックスに含まれています
各成分の役割りについて
樹脂の役割り
①はんだ付けする金属の酸化膜除去
はんだ付けは、金属同士を電気的に接続することが目的ですが、
金属の表面が少しでも酸化していると上手く接続できません。
フラックスは金属表面に酸化膜がある場合、素早く酸化膜を除去して、はんだが付きやすくしています。
②はんだ部の保護(はんだ後、再酸化防止)
①活性剤の安定化(はんだ後、活性剤の安定化)
活性剤の役割り
①被はんだ付け金属の酸化膜除去(はんだ時、酸化膜除去)
②はんだの濡れ性向上(はんだ時、濡れ性向上)
溶剤の役割り
①フラックスの塗布性向上(フラックス塗布時、塗布性向上)
チクソ剤の役割り
①はんだ材とフラックスの分離抑制
走る園児
フラックスに含まれている成分をご理解頂けたのではないでしょうか?
フラックスについてもっと詳しく説明した記事は以下のリンクから読むことができます。
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