乾燥剤が火災の原因! 乾燥剤の種類と危険性

お菓子の箱を開けると、お菓子以外に小さな小袋が入っていることが多いですね。

この小袋は乾燥剤です。

 

走る園児
走る園児

乾燥剤には火災の原因になるような危険なものがあります。

乾燥剤の種類原理、そして危険性について解説しますね。

乾燥剤の種類

乾燥剤は主に2種類あります。

 

①シリカゲル乾燥剤

シリカゲル(二酸化ケイ素SiO)は白いビーズのような形状をしている乾燥剤です。

シリカゲルが乾燥材として機能する原理は、顕微鏡でシリカゲルを観察するわかります。

シリカゲルを顕微鏡で観察すると無数の小さな穴がびっしりと開いています。

軽石のような感じです。

湿気の正体は、空気中に存在する気体の水(HO)分子です。

この水分子が空気中にたくさんあると湿度が高くなりますが、

シリカゲルの表面にある無数の小さな穴に水分子が入ると、水分子とシリカゲル双方の分子間力によって引っ付きます。(物理吸着

これがシリカゲルが乾燥剤として作用する原理です

シリカゲルの表面には無数の穴が開いているので、多量の水分子を吸着することが出来るので、非常に優秀な乾燥剤です。

 

しかし、シリカゲルが吸着できる水分子には限界があります

シリカゲルの全ての無数の穴に水分子が吸着されるとそれ以上は水分子を吸着することはできなくなります(飽和状態)。

 

飽和したシリカゲルの再生方法

たっぷり湿気を吸着した飽和したシリカゲルは乾燥剤としては使えなくなりますが、簡単に再生することが出来るのです。

走る園児
走る園児

乾燥剤として使えなくなったシリカゲルを再生させる方法を紹介しますね。

シリカゲルが水分子を吸着させている力は分子間力なので、分子間力よりも大きな力で水分子をシリカゲルの穴から引き離すことが出来ればシリカゲルの穴は空き部屋になるので、再び乾燥剤として使うことができるのです。

その引き離す力とは、熱エネルギーです。

シリカゲルを加熱して熱エネルギーを加えることで水分子が運動し、その運動エネルギーが分子間力を超えた時点で、穴から水分子が離脱し、再度シリカゲルを乾燥剤として使用することが出来ます。

 

シリカゲルの加熱方法(再生方法)
電子レンジで加熱
・フライパンで加熱

注意点は、シリカゲル自体は加熱しても問題ありませんが、シリカゲルが入っている袋は紙など燃えやすい素材の場合が多いので、シリカゲルを加熱する場合は袋から取り出してシリカゲルのみを加熱するようにしましょう。

 

②生石灰乾燥剤

もう一つの乾燥剤は、生石灰(酸化カルシウムCaO)乾燥剤です。

生石灰の乾燥原理はシリカゲルのような物理吸着ではなく化学反応です。

生石灰は空気中の水分子と化学反応して消石灰になります。

CaO生石灰 → Ca(OH)消石灰

 

生石灰乾燥剤の危険性

生石灰が湿気と化学反応することで消石灰と呼ばれる物質が新たに生成されます

この消石灰とは一般に運動場の白線引きに使われる白い粉です。

この消石灰アルカリ性が強くとても危険な物質です。

万が一、目に入ったら失明の危険性もあります。

しかし、通常、乾燥剤は袋に入った状態なので、袋を開けない限り危険性はありませんが、もし、袋が破れている場合は非常に危険です。

 

袋が破れていなくても生石灰の乾燥剤には危険性があります。

それは化学反応時に発生する熱(反応熱)です。

この反応熱ですが、かなり高温になるので非常に危険です。

ゴミ箱に生石灰乾燥剤を捨てた結果、火災になった事例も報告されています。

火災の原因は、生ゴミの水分と捨てられた生石灰乾燥剤が化学反応を起こして発生した反応熱がゴミ箱内で蓄熱され、ゴミの発火温度を超えた結果ゴミが発火し火災になりました

走る園児
走る園児

生石灰乾燥剤を廃棄する場合は水分と反応しないようにビニール袋に入れて廃棄するようにしましょう。

まとめ

乾燥剤は主に2種類

・シリカゲル(安全で再生可能)
・生石灰(生成物がアルカリで危険、反応熱も要注意)

 

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