こんにちは!走る園児です

今日は「縮合重合(しゅくごうじゅごう)」という
ちょっと難しそうな言葉について、
文系の人でもすっと理解できるように解説していきます。
理系の学生や新人技術者だけでなく、化学が苦手な人にも「なるほど!」と思ってもらえるように、たとえ話を使いながら説明していきますよ!
そもそも「重合」ってなに?
まず「重合(じゅうごう)」という言葉から。
これは簡単にいうと、小さな部品(分子)をたくさんつなげて、大きなもの(高分子)を作ることです。
まるで、レゴブロックをカチカチつなげて大きな城を作るようなイメージです
その「重合」には大きく分けて2種類あります:
- 付加重合(ふかじゅうごう)
- 縮合重合(しゅくごうじゅごう)
今回は後者、「縮合重合」について詳しく見ていきましょう。
縮合重合ってどんなもの?
🍪クッキー作りのようなイメージ(縮合重合)
縮合重合を理解するには、クッキー作りに例えるとわかりやすいです。
登場人物:
生地の玉(モノマー):小さな分子たち
焼いてくっついたクッキー(ポリマー):大きな分子(高分子)
焼くときに出る水蒸気(副生成物):水やアルコールなどの不要な物質

縮合重合は、こんなイメージです
小さな生地の玉(モノマー)を並べて、オーブンに入れます。
焼くことでそれらがくっついて、**1枚の大きなクッキー(高分子)**になります。
このとき、**水蒸気(副生成物)**が出てきます。
つまり、**縮合重合とは「つながるときにいらないもの(水など)が出てくる重合のこと」**なんです。
縮合重合の特徴
モノマー同士が反応してつながるときに、小さな分子(例:水)が外に出る
つながると長くて丈夫な「高分子(ポリマー)」になる
温度や触媒(化学反応を助けるもの)などが必要なことが多い
どんなプラスチックが縮合重合でできてるの?
では、実際にこの「縮合重合」で作られるプラスチックにはどんなものがあるでしょうか?
1. ナイロン(ポリアミド)
🧦 使われている場所:靴下、歯ブラシ、工業用部品など
ナイロンは、有名な合成繊維。強くて丈夫なので、服やロープ、工業製品にまで使われています。
ナイロンの製造では、モノマーがくっつくときに水が出てきます。
まさに縮合重合ですね!
2. ポリエステル
👕 使われている場所:Tシャツ、ペットボトル、フィルムなど
ポリエステルは、衣類だけでなくペットボトルなどにも使われる万能選手。
作るときにエステル結合ができ、その際に水が副産物として出てきます。
これも縮合重合の一例。
3. フェノール樹脂
🔧 使われている場所:電子基板、耐熱部品、接着剤など
縮合重合の代表的な例で、フェノールとホルムアルデヒドが反応してできます。
硬くて熱に強いので、電気製品に重宝されます。
まとめ:縮合重合は「くっつくときに水が出るレゴ作り」

最後におさらいです。
ポイント | 内容 |
---|---|
縮合重合とは? | 小さな分子がくっついて大きな分子になるときに、 水などが出てくる反応 |
たとえ話 | クッキー作り:焼くとくっつくけど水蒸気が出る |
実例 | ナイロン、ポリエステル、フェノール樹脂など |
「化学=難しい」と思いがちですが、たとえ話でイメージすると案外スッと入ってくるものです。
身近なプラスチック製品にも、こうした化学の力がたくさん詰まっているんですね!
この記事が、文系の人にも「縮合重合ってなんとなく分かったかも!」と思ってもらえるきっかけになればうれしいです。
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