ランニングが趣味の園児(エンジニア)です。
ランナーにとってGPSウォッチは必須アイテム。
4年前からGARMINのFenix5s plus (約8万で購入)を愛用していましたが、最近はバッテリーの持ちがイマイチに・・・
GPSウォッチはずっとGARMINを使い続けていましたが、気になるのがHUAWEIのGT2 Pro。
スーツ姿でも違和感なく着けられるデザイン。
カタログ上はランナーにも十分な機能。
なにより価格がGARMINより圧倒的に安い!
悩みましたが購入しました。
ずっとGARMINユーザーでしたが、HUAWEIのGPSウォッチ GT2 Proを購入し、
2週間使ってみたレビュー記事です。
HUAWEI GT2 Proを検討されている方は是非参考にしてください。
使ってみた感想(総括)
機能や性能は
GARMINと同じレベルで満足です
特に良かったのが、
ワイヤレス充電と電池の持ちです!
GARMINでは不満だったので大満足です。
ずっとGARMINを購入し続けていた筆者としては、この満足感でこの価格は正直言って驚きでした。
HUAWEIは中国メーカなので心配していましたが、予想をはるかに超える機能とコスパでした。
不満があるとすれば
「GARMIN Connect」が使えないことですね。
これは別メーカなので初めから納得していたのですが、
過去GARMINで計測したランニング記録に積み重ねができないのは辛いです。
もちろん、HUAWEIにもランニング記録を積み重ねるアプリ「HUAWEIヘルスケア」があり、機能も遜色(そんしょく)無く問題ないのですが、GARMINで積み重ねた過去のランニング記録と切れてしまうことが残念でした。
上記の結論に至った個々の機能を比較検証した結果を
これから紹介しますね。
充電方式について
GARMIN Fenix5s plusの充電方式はウォッチ背面の金属端子に専用コネクタの端子を差し込んで充電するのですが、これがめっちゃ腐食しやすいのです。
ウォッチの背面は汗(塩)が付き易く、その背面に充電用の金属端子がむき出しに配置されています。
金属の腐食は電気化学反応ですから、汗や水分を拭き取らないまま専用端子を差して充電したら、あっという間に金属端子が腐食してしまいます。
本当に1回の充電でも激しく腐食しましたよ。
私は毎回、水洗いをしてしっかりと水分をふき取ることを心がけていましたが、
それでも1年くらいで金属端子が腐食して充電が不安定になってとても困りました。
子の充電方式はGARMINのエンジニアの設計が不味いと思いますね。
私がGARMINからHUAWEIに変更することを検討したのは、金属端子の腐食が酷くて修理しても充電できなくなったことがきっかけでした。
HUAWEIのGT2 proの充電方式はワイヤレス充電方式です!
ワイヤレス充電方式は接続する金属端子を全く必要としないので、ウオッチの背面には金属端子はありません。
腐食しやすい金属端子が無いので、走った後の汗でドボドボになった状態でも気にせずにそのまま充電器に載せるだけで充電できます。
これはとても気に入っているポイントです。
重さについて
実測した重量はGT2 Pro の方がFenix5s plus より11.2g重たいです。
しかし、実際に腕に着けてみると重さの差は全く感じません。
ウォッチを着けてランニングしてみると、むしろGT2 Proのほうが腕へのフィット感が良くて心地よいのです。
心地が良い理由はウォッチ裏面の形状がポイントのようです。
Fenix5s plusの裏面は全体がお皿を逆さにしたような形状になっており、中央部がポッコリ出っ張っているため、腕に着けると不安定さを感じます。
対して、GT2 Proも中央部が多少盛り上がっているのですが、全体的に平面部が広く、腕に着けた時には盛り上がり部が気にならずとても安定した装着感があるのです。
GPSの補足時間について
GPSウォッチはバッテリーの消費を抑えるため、普段はGPSを捕捉しておらず、ランニングをするときなどGPS測位が必要なときだけ、ウォッチを操作してGPS捕捉を開始させます。
GPS捕捉が完了するまでランニングを開始することが出来ず、昔のGPSウォッチは捕捉時間が数分かかることもありイライラさせられました。
Fenix5s plus のGPS捕捉時間は10秒以内で非常に満足していました。
対して、GT2 Proの補足時間は10秒以内でした。
Fenix5s plus とほぼ同じです。
ランニング-データの正確性について
右腕にFenix5s plus 。左腕にGT2 proを着けて実際にランニングを行い、GPS位置測位システムの正確性を調べてみました。
走行軌跡(GPSデータ)
GT2 Proの走行軌跡はFenix5s plus と大きな差はありません。
小さなところを指摘するとすれば、GT2 Proのほうが走行軌跡が若干滑らかになっています。
これは、GT2 ProのほうがFenix5s plusに比べて、GPSの測位を行うサンプリング周期が長いためと思われます。
しかし、走行軌跡は実使用に問題が無いレベルであり、バッテリーの持ちとの両立ができた良い設計ですね。
サンプリング周期とは
GPSウォッチはGPSの測位を常に行うとバッテリーの消費が激しくなるので、決まった時間間隔(例えば30秒毎のように)で測位しています。
このGPSで測位する時間間隔のことをサンプリング周期と言います。
測位した位置データを時間経過ごとに繋ぐことで走行軌跡を描くことができるのです。
サンプリング周期が短い方がランナーの微妙な走行軌跡の変化を捉えることができるのでメリットがあるように感じますが、デメリットとしてはバッテリーの消費が激しくなってしまいます。
走行軌跡の正確性とバッテリーの持ちはトレードオフの関係にあるのです。
ペース(分/km)データ
GT2 ProのペースはFenix5s plus と平均は概ね同じですが、個々のデータには若干不安定なところもありそうです。
どちらのウォッチもアプリでペースの確認ができます。
左がFenix5s plus。右がGT2 Proで計測したペースのデータです。
平均ペースはほぼ同じです。(Fenix5s plus:5.58分/km、GT2 Pro:5.57分/km)
ベストは少し差があります。(Fenix5s plus:4.53分/km、GT2 Pro:4.16分/km)
GT2 Proは走り始めにペースが速くなっているピークが認められますが、実際には少しずつ加速して走ったので、このような速いペースでは走っていません。
他の日にはこのような異常なピークは無いので、偶発的な異常だったと思いますが、GT2 Proのピーク測定はたまに異常値が測定される場合もありそうです。
心拍数
GT2 Proの心拍数はFenix5s plus とほぼ同じです。
左がFenix5s plus。右がGT2 Proで計測した心拍数のデータです。
平均値はほぼ同じです。(Fenix5s plus:138回/分、GT2 Pro:139回/分)
最大値もほぼ同じです。(Fenix5s plus:159回/分、GT2 Pro:157回/分)
ピッチ
GT2 ProのピッチはFenix5s plus とほぼ同じです。
左がFenix5s plus。右がGT2 Proで計測したピッチのデータです。
平均値はほぼ同じです。(Fenix5s plus:173歩数/分、GT2 Pro:171歩数/分)
最大値もほぼ同じです。(Fenix5s plus:185歩数/分、GT2 Pro:177歩数/分)
バッテリーの持ちは?
満タン充電した状態からハーフ(21km)を約2hかけて走ってバッテリーの消費を調べてみました。
<結果>
GT2 Pro:91%(9%消費)
Fenix5s plus:63%(37%消費)
この実験は数年使用したGARMIN Fenix5sと新品のHUAWAI GT2Proによる結果なので、正確な比較にはなっておらず、参考レベルの比較になりますが、
新品のGARMIN Fenix5sは、2日に1回は充電が必要でした(今は毎日充電)
それに対して、
新品のHUAWEI GT2Proは2週間に1回の充電で十分です。
肌感覚的には、
約7倍くらい電池の持ちは良くなっている感じがします。
防水性は?
防水性は壊れるまで使って比較することはできませんが、ランニング後のシャワーや水仕事で濡れても全く問題なく使えています。
カタログ上の防水性は、
Fenix5s plus が100m防水
GT2 Proは50m防水
なのでGT2 Proの方が防水性は低そうですが、50m防水があればランニングだけでなく水泳にも十分使える防水性です。
ランニング後はウオッチを外さずに
シャワーをしていますが全く問題ありませんね
まとめ
HUAWEI GT2 Proは機能十分のコスパ最高のランナーに自信を持ってお勧めできるGPSウォッチです。
②価格 :3万円弱(約半値)めっちゃ安い
③重さ&着け心地 :+11.2g ちょっと重たいが気にならない
④補足時間 :ガーミンと同等
⑤走行軌跡計測 :ガーミンとほぼ同等(少しサンプリング周期長いか?)
⑥ペース計測 :ガーミンと同等
⑦心拍数計測 :ガーミンと同等
⑧ピッチ計測 :ガーミンと同等
⑨バッテリー持ち:めっちゃ良い
⑩防水性 :十分な防水機能(カタログ上はガーミンの方が良い)
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