砂糖がカチカチに固まっている~
お砂糖使いたいのに困ったな。
砂糖が固まって使いづらくなった経験をされた方も多いのではないでしょうか?
砂糖だけじゃないよー
塩もカチカチに固まっちゃってる
砂糖も塩も使えないよー
塩も砂糖と同じように固まってしまった経験も多いのではないでしょうか?
固まって使いづらくなる症状は同じですが砂糖と塩は固まる原因が全く違うのです。
原因が違うので元のサラサラの状態に戻す方法も全く違います。
今回は砂糖と塩が固まる理由と
元のサラサラの状態に戻す方法について解説します。
砂糖が固まる原因
砂糖が固まる原因は乾燥です!
家庭で使われる砂糖は白色の上白糖、茶色の三温糖ですが、
主成分は共にサトウキビやテンサイからとれるショ糖とよばれる糖なのです。
このショ糖にはくっつき易い性質があります。
くっつき易いショ糖をくっつき難くするために上白糖や三温糖には転化糖液という別の糖でショ糖をコーティングしているのです。
転化糖という糖が吸湿することで、転化糖液になります。
上白糖や三温糖がしっとりしているのは水分を含んでいる転化糖液転化糖でコーティングしているからなのです。
乾燥肌に保湿成分たっぷりの化粧水をたっぷり付けているようなイメージですね。
しっとり保湿された砂糖はくっつくことは無くサラサラしています。
しかし、砂糖が乾燥すると転化糖液の水分が失われ、転化糖の中の糖分が結晶化し、この結晶が砂糖の結晶同士をくっつけて固まってしまうのです。
砂糖はしっとりしていることでサラサラを保っているよ。
乾燥すると砂糖の粒がくっついて固まってカチカチになるんだね。
砂糖が固まった場合の対処法
砂糖が固まる原因は乾燥ですから、固まった砂糖をサラサラに戻すには水分を与えてあげるのが有効です。
だからといって直接砂糖に水をかけてしまうような過剰な水やりをすると砂糖が溶けて砂糖水になってしまいます。
ほどほどの水分が重要です。
色々な方法がありますので気に入った方法を試してください。
どの方法でもびっくりするほどサラサラの砂糖に戻ります。
①霧吹き法
ビニール袋に固まった砂糖を入れて、霧吹きで水を1回ふき付け、袋の口を閉じた状態で数回振って水分を均等に与え、そのまま数時間放置する方法。
②濡れたキッチンペーパー法
水で濡らして固く絞ったキッチンペーパーを砂糖が入った容器にかぶせてから蓋を閉めてから数時間放置する方法。
固まらない砂糖の保管方法
砂糖をカチカチにしないには乾燥から防ぎ、湿度を維持する保管が大切です。
でも、しっかり乾燥から守ることだけに配慮してしまい結果的に使い難い保管法では不満がたまります。
砂糖は日々の料理でよく使うので使いやすさにもこだわりたいですよね。
使いやすく、しっかりカチカチ防止ができる砂糖の保管容器を選ぶポイントを紹介します。
容器はプラスチック製、ガラス製、金属製、木製のものがありますが、ガラス製の容器がベストです。
プラスチック製:短期保管向き(ごく微量だが水蒸気を透過する)
金属製 :中身が見えず使い勝手悪い
木製 :中身が見えず使い勝手悪い
砂糖の保管容器はガラス製が最良だね。
蓋は完全に密閉出来て使い勝手の良いものがイイね。
塩が固まる原因
塩が固まる主な原因は湿気です!
食塩の主成分は塩化ナトリウム(NaCl)
塩化ナトリウムはNaイオンと塩素イオンがイオン結合したイオン結晶体です。
イオン結合は弱い結合力なので、水蒸気も含めて水が塩に付くと簡単にナトリウムイオンと塩素イオンに分かれて水に溶けてしまいます。
サラサラの塩が目に見えない水蒸気(湿気)でどろどろに溶けてしまうのです。
まるで雪だるまが溶けてゆくようなイメージです。
このような水蒸気で溶ける性質を潮解性(ちょうかいせい)と言います。
塩は湿度が低い時は潮解しないのですが、湿度が約75%Rh以上になると潮解します。
塩を保管する際には湿気の無い乾燥した環境に保管することが大事です。
塩は湿気が多いと吸湿してドロドロになっちゃうよ
ドロドロになった塩は乾燥すると固まってカチカチになるから、湿気に晒(さら)さないことが大切だよ。
塩が固まった場合の対処法
塩が固まる原因は湿気ですから、固まった塩をサラサラに戻すには塩に付いた水分を飛ばしてあげるのが有効です。
色々な方法がありますので気に入った方法を試してください。
どの方法でもびっくりするほどサラサラの塩に戻りますよ。
耐熱皿に固まった塩をなるべく平らになるように広げて、600Wだと2、3分加熱して水分を飛ばす。水分を飛ばすことが目的なので、ラップや蓋はせずに電子レンジで加熱す方法。
②フライパン法
固まった塩をフライパンで軽く加熱する方法。
塩が焦げないようにかき混ぜながら加熱してください。
塩の保管方法
塩を湿気から守りサラサラ感を維持する保管が大切ですが実用性も重要ですよね。
しっかり湿気から守っていても使い難い容器であれば不満がたまります。
塩の容器も砂糖の容器と同じく、残量が見えて、水蒸気を全く透過しないことが重要です。
塩の保管容器はガラス製が最良だね。
蓋は完全に密閉出来て使い勝手の良いものがイイね。
まとめ
砂糖が固まる原因・・乾燥
元に戻す方法・・水分を与える(霧吹きなど)
塩が固まる原因・・湿気
元に戻す方法・・乾燥させる(電子レンジなど)
<対策>
ガラス製容器で保管がベスト(砂糖、塩)
今回の解説は如何でしたか?
分かりやすかったでしょうか?
コメント頂けると嬉しいです。
よろしくお願いします。
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