モバイルバッテリーの発火対策　最適解は防火袋（セーフティバッグ）

最近、ニュースで「電車内でモバイルバッテリーが突然発火」といった事故をよく目にします。

モバイルバッテリーはリチウムイオン電池です。

リチウムイオン電池の火災は一瞬で炎と煙を出し、周囲に燃え広がる危険があるため、消火器や水を使えない環境では対処が難しいのが現実です。

そんな中で注目されているのが、

燃え広がりを防ぐ専用の袋「防火袋（セーフティバッグ）」 です。

1. 防火袋（セーフティバッグ）とは？

• ガラス繊維や難燃素材で作られた 耐熱・難燃の袋

• 元々はドローンや模型用のリチウムポリマー電池（LiPo電池）の保管・充電用に使われてきた

• バッテリーが万一燃えても、炎や飛び散る火花を袋の中に閉じ込め、延焼を防止

市販品の多くは数百度の高温にも耐えられる設計になっています。

2. 一般の人でも入手できる？

はい、誰でも簡単に購入可能です。

• Amazonや楽天などの通販サイト

• ドローン販売店や模型ショップ

• 一部の家電量販店

価格も1,000〜3,000円程度と手に取りやすく、サイズもモバイルバッテリー用の小型からノートPCバッテリー用の大きめサイズまで揃っています。

3. 防火袋を使った対処の流れ

もし電車や公共の場でモバイルバッテリーが燃え始めたら…

1. まず床に置いて距離を取る（素手では触らない）

2. 炎が落ち着いたら、防火袋に入れて密閉

   • 袋の中で再燃しても、周囲に燃え広がるのを防げる

3. 完全に冷めるまで袋ごと保管し、駅員や消防に渡す

つまり「消火」と「延焼防止」を兼ねる非常に有効な手段になります。

4. 普段からできる備え

• カバンの中に 小型の防火袋を1つ常備

• モバイルバッテリーや予備バッテリーを 最初から袋に入れて持ち歩く

• 自宅では、充電中のモバイルバッテリーを防火袋に入れておけば安心

「持ち歩き防災グッズ」として考えれば、非常に合理的です。

5. まとめ

リチウムイオン電池の火災は一瞬で大きな事故につながります。
これまでの対処法は「水で冷やす」「消火器を使う」が主流でしたが、公共の場では難しいことも多いのが現実です。

そこでおすすめしたいのが 防火袋（セーフティバッグ）の常備。

• 一般人でも簡単に入手可能

• カバンに入れておける手軽さ

• 燃え広がりを防ぐことで周囲の安全を守れる

いざという時の「第二の消火手段」として、学生や技術者の皆さんにもぜひ知っておいてほしいアイテムです。